4月のメッセージ

 

 

みなさん、こんにちは。

 

この時期になると、入社式の様子や、新入社員らしき人に向けての街角インタビューについ耳を傾けてしまいます。昭和のど真ん中生まれの私には、えーっ、こんな入社式ってあるの??とびっくりするようなユニークなものがニュースなどで取り上げられているからです。水族館の水槽の中で辞令を渡す水族館や、球場で始球式を行うところやAIロボットの登場など、さまざまな工夫がなされています。きっと人材確保が大変なんだろうと想像してしまいます。ここまでするということはすなわち新入社員のモチベーションを上げ、少しでも長く働いてもらえるようにするための企業努力だろうと拝察します。いやいや、大変な時代になってしまいましたね。

 

私の周りにいる学生たちの中には、「先生、どんな会社(業界)に就職すれば転職が有利ですか」と聞いてくる学生が少なくありません。その意味は、転職することがあたりまえ! それが幸せなキャリアにつながるという考え方ですから、企業にとってはせっかく採用した新入社員に対し、入社してからも至れり尽くせり??の扱いをしていくことになるのでしょう。新入社員にとっては楽しくてハッピーな毎日かもしれませんが、実力がある社員とそうでない社員を、4月当初からしっかり企業は見極めています。浮かれてばかりはいられませんよ。

 

今回は不安と期待を胸に一歩を踏み出した皆さんへのアドバイスをさせていただきます。

 

早く周囲に溶け込みましょう、馴染めるようになりましょう。

 

そのためには、どうしてもコミュニケーション能力が鍵となってきます。面接は聞かれたことを答えればよかったためにまだうまくいったとしても、周囲にいるのは幅広い年齢層ですから人と話すことが少し苦手な人には、ちょっと辛いかもしれませんね。

 

上手に打ちとけるための3つのポイントを伝授させていただきます:

 

 1.自分から、笑顔で、積極的に挨拶をすること

 2.輪の中に入ったら、表情豊かにうなずくこと

 3.人の名前を早く覚えて「ありがとうございます、〇〇さん」と

   言えるようになること

それぞれについて説明します。

 

挨拶は、相手の心を開く重要な行為です。挨拶されるのを待っていては何も始まりません。笑顔で、相手や周囲に聞こえるような元気な声で「おはようございます」と挨拶をするだけで、覚えてもらうきっかけにつながります。

 

昼食時や休憩時間が苦痛という人がいます。みんなで雑談をすることが苦手ということだと思います。確かに、どんな話題をふればいいのか、迷ってしまいますよね。話を切り出さなくていいのですよ。とにかく他の人が話していることに、しっかりうなずくことがポイントです。うなずくという行為は、話し手に対し「聞いてますよ」というサインを出すことですから、何度もあなたの顔を見て話してくれるかもしれません。その時大事なことは、表情豊かであることです。無表情でうなずいても何の効果もありません。うなずくときには、目をしっかり開いて「えーっ」「そうなんですね」という大げさなくらいの表情をつくってみましょう。それだけでいつのまにか輪の中に入ることができるようになるはずです。ぜひお試しあれ。

 

「ありがとうございます」は、対人関係をよくするための魔法の言葉だと私は考えています。そう言われて不快に思う人はきっと少なくないはずだからです。 効果をあげるためには、相手の名前を、その言葉の前につけることです。「課長、ありがとうございます」や、「鈴木先輩、ありがとうございました」など、名前を呼ばれることは心地よさにつながりますので、ぜひこちらもお試しください。この名前を呼ぶ行為は、挨拶時にも有効です。

 

「田中先輩、おはようございます。今日もよろしくお願いします」 「山本さん、おはようございます。今日はやけに肌寒くありませんか?」 などと、名前+挨拶+もう一言を添えることができれば、自ずとあなたのコミュニケーション能力の向上につながるはずです。

 

一人暮らしを始めた方にとっては、物価上昇で家賃まであがり、食料品もし好品もすべてが高すぎて生活するだけで精いっぱいだよという方も少なくないかもしれません。そんなストレスも、職場での仕事に関するストレスも、心を開いて話せる相手がいると少しは気が楽になるはずです。かつての交友関係を大事にしながらも、早く職場の環境に慣れて、同期や先輩たちとも自然に会話ができるようになりましょう。

 

社会人としての第一歩を踏み出した皆さんこそ、少しずつ、できることからはじめていきましょうね。そんな日常が皆さんの明るい未来につながるはずです。 

 

    坪田まり子

 

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