立秋のメッセージ

 

 

暦の上ではもう立秋。時間のたつのは本当に早いものですね。私のメッセージが2月で止まったままでしたので、私としては浦島太郎が玉手箱を開いた時のような心境です。気になりながらも、私の周りの時間は慌ただしく容赦なく過ぎていきました。半年ぶりのこのメッセージ更新を、どれほどの方がタイムリーにご覧いただけるか、さすがにドキドキしています。

 

梅雨が驚異的な短かさだったために、6月は本来ならまだ美しいはずの紫陽花の変わりように心を痛めたり、7月はこんなに暑い夏はあったかしら…と授業を終え駅までの帰路でアイスキャンディを購入しては食べ歩いたり(苦笑)、あら?蝉の声が聞こえないわとか、そんなことを感じながらの最近でした。

 

蝉の声。私の気のせいだと思いますが、7月中旬ごろからようやく2度ほど蝉の元気な声を耳にしました。今年最初に聞いたのは地方の方と電話でお話をした夏の初めだったでしょうか。電話の向こうから聞こえてきた蝉の鳴き声に、故郷恋しと、胸キュンしてしまったほどです。これほど毎日外に出ているにも関わらず、蝉の鳴き声が今夏はなぜか身近に聞こえてきません。もしかしたら蝉の鳴き声が聞こえないくらい聴力が落ちたのかも、と悩みはじめています。

 

立秋とは言え、まだまだ夏の暑さは続きます。どうか皆様、くれぐれもご自愛の上、元気に乗り切っていただきたいと切に願います。

 

さて今回は、オンライン講座を年内に開講する私の考えを述べさせていただきます。昨年前半に、そのようなことを初めてこのメッセージに挙げましたが、開講できず今に至っておりました。しかし、今年の10月に思い切って開講し、年内に2シリーズを開講予定です。

 

長い読者の方々はきっとご存じだと思いますが、3年前まで、某カルチャースクールで毎週土曜日の午前中に、90分×3回シリーズの話し方・伝え方講座を担当していました。その講座はそれこそ私が独立した2003年に運営側から「ぜひ!」とお声がけをいただいたものでしたが、私の勇気がなくずっとお断りをしてきました。勇気だけではなく、週末まで時間がとれるかというスケジュールの問題も大きかったことが原因でもあります。そのカルチャーセンターは残念ながら2020年に閉校してしまいましたが、5年間継続して当該講座を持たせていただきました。コロナ禍に入る前にその講座を一旦終了していましたので、閉校のことは後で知りましたが、5年間継続できたことの感謝を込めて、5年目には受講生の皆さんと特急あずさに乗って、一泊2日の研修旅行を実施しました。実習先で、10分?15分程度のプレゼンテーションをしていただき、受講の成果を大いに発揮していただきました。今では懐かしい楽しかった思い出です。改めて、今思うことは、“やりたいと思うことを、ちゃんとやっておいてよかった”ということです。合宿をやってみたい、和気あいあいと皆さんともう少し長く過ごしたいと思う気持ちは、その講座が定着し始めた頃からもっていましたが、実施することができたのはその一回だけ。あのとき、もしも“まだ後でいいかな”と思っていたら、まもなく閉校になってしまったので、あの楽しかった、私にとって一生の思い出も夢で終わっていたことになります。

 

“ときは有限である”

   ことを改めて感じている日々でもあります。

 

そうはいっても、コロナ禍がこんなに長く続くとは思わず、普通に対面講座ができるようになればまた、5年も続いた「大人の寺子屋らしきもの」を再度、実施したいと思っていました。前記したカルチャースクールでの講座を、私なりに“大人の寺子屋”のつもりで、非常に有意義でかけがえのない時間だと感謝していたからです。年齢も職業も性別も、そして受講の動機を含め様々な考えや価値観をもつ人の集まりでした。最初は緊張している人もたくさんいらっしゃいましたが、徐々に心を開き、コミュニケ―ションを楽しんでいただけるようになりました。忘れもしないのがある女性のこと。雑談の女王になりたいの、とこっそり教えてくださったそのご婦人は私よりもはるかに上の年代でした。お友達と喫茶店に行っても、なかなか話の輪の中に入れず、この講座があることを知り受講なさったとのことでした。90分×3回の中で、次第に表情が変わり、人とのコミュニケーションの取り方が変わっていったのは、講師である私だけが気づいたのではなく、周囲の受講生たちも同じだったようです。2回位そのシリーズを受講してくださったと記憶していますが、私の講座を卒業なさる際に、「私、喫茶店で雑談の女王になりつつありますよ、ありがとう」って明るい笑顔で教えてくださいました。就職活動や職場でのビジネスに活かせることを求める方々もこれまで多々受講してくださいましたが、それぞれの方々が私の講座を通して、大なり小なりご自分のスキルアップと自信につなげていただけたことが、私にも大きなやりがいと自信につながりました。私と受講生の皆様の両方が達成感を得ることができたのは対面講座だからこそ、と考えていましたので、またいつか、安心できる環境になればもう一度どこかで再開を!と、実は誰よりも心待ちにしていました。

 

“ときは有限である”

日ごとにこの思いが強くなった今、もうこれ以上、先延ばしにしたくないとついに思い始めました。これもかつてお話したことですが、私は自称、“幸せ配達人”。これまでのすべての仕事の原点はこの気持ちにあります。私が、誰かのために役に立つことがほんの少しでもできるなら、と考え、日々の仕事を頑張っています。企業様での研修も、大学での授業も、そして大人の寺小屋もすべてその気持ちが軸にあります。ただ、オンラインで実施をすることにいろんな躊躇をしてきました。どこまで、カルチャーセンターでやれたような講座を、決して質を下げずに、単なる雑談に終わらない、少しでも役に立てるような内容にできるかを懸念していたからです。有料で実施させていただく以上、中身にはやはりこだわりたいと考えてきました。おかげさまでこの2年間、大学の授業も研修も講演も、オンラインであることが増え、私なりにオンラインの有用性と、より良いプレゼンテーションやコミュニケーションこそ、オンライン対応で身につけたスキルが今後に絶対に活きるはず、と確信するに至りました。実は、学生対象の講座ですが、資格取得の検定対策もオンラインでこの2年間の間に実施していますが、合格率は対面時と殆ど変わらず高い率を維持しています。何よりも検定対策講座では、受講生は顔出しをしません。私が求めないからです。それでも受講後のアンケートでは、ほとんどが「毎回の講座が楽しかった」「来週が待ち遠しかった」「とても分かりやすかった」「また次の機会も受けたい」と答えてくださいました。自画自賛のようでお恥ずかしい限りですが、このような経験の積み重ねが、ようやく年内に開講してみようと、私の気持ちを後押ししてくれることになりました。

 

講座の内容や募集要項は改めて、9月の第一週にお知らせしますが、今回は、私の気持ちを、現段階で、「宣言」のつもりでお話しました。今、言葉にしないと、またずるずるとなってしまいそうだったからです。

 

よろしければ“大人の寺子屋”のような場所で、私と新しい仲間たちとの会話を楽しみましょう。この講座が、皆様との出会いと再会の場でありたいと心から願っています。同時に、私たちはいくつになっても生ある限り、人との関係性の中で何かが始まることを感じ、小さな喜びに変えてほしいと心から願っています。対面なら講座を開く場所に近い人しか参加できませんがオンラインなら日本中どこからでも私の趣旨にご賛同くださる方の受講が可能になります。きっと対面講座以上に、有意義な時間を共有できるのではないかと私なりに楽しみにしています。

 

しかしながら、一つだけお断りがあります。講座は一回(90分×2~3回)につき、20名限定にするつもりです。授業では100名近い規模で実施していますが、さすがにそれはできません。オンラインだからこそ、お互いが人としての正しい常識と理性をもって、決して人が嫌がることはせず、大人としての言動ができる人だけを募ります。私も対面講座の時以上に、責任をもって、講師=ファシリテーターとしてこの点を自覚し運営する所存です。恐縮ですが、これも今、宣言しておいた方がいいかと思って敢えて言葉にいたしました。今はまだ真剣でなくて構いません、ぼんやりと気楽な気持ちで結構ですから、受講するかなあ、どうしようかしら、などと考えながら、9月第一週のご連絡を楽しみにお待ちただければ幸いです。

 

半年ぶりのメッセージ更新が、楽しい話ではなく、心から恐縮です。最後まで、延々とつづく私の「宣言」をたっぷりご覧くださりありがとうございました。

 

どうぞくれぐれもお気をつけて、2022年の残暑をお過ごしくださいませ。

坪田まり子

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